在宅テレアポのメリット・デメリットとは?在宅テレアポで稼げるのか?
在宅テレアポの仕事内容は、自宅で電話でアポイント(約束)を取ることです。
「リストアップされている新規の企業や個人に対して電話を架ける」→「キーマンと接触」→「自社商品やサービスの紹介のためのアポイントを取得」というのが基本的なフローです。
多くのテレアポではスクリプト(台本)を基にトークを行いますが、最終目標のアポイント取得までたどり着かなくてはいけないため、難易度は高めといえるでしょう。
この記事では、求人が増えてニーズが高まっている在宅テレアポのメリット、デメリット、をご紹介します。
在宅テレアポは業務委託が基本
在宅テレアポの契約形態は、業務委託が基本です。
業務委託とは、業務の発注側の企業や個人と雇用関係を結ばずに業務を行う契約形態のことで、正式には『請負契約』『委任(準委任)契約』と呼ばれます。
在宅テレアポの場合もこのケースに該当し、個人事業主やフリーランスとして企業などと契約をします。
在宅テレアポの報酬については、以下の3つのパターンが基本です。
時給制
1時間単位で報酬が決められており、働いた時間分の給与をもらえるシステムです。
例えば時給1500円の場合は、
- 1500円×5時間×25日=187,500円(月)の報酬となります。
通常のコールセンターでは時給制がほとんどですが、在宅テレアポの場合は少数派です。
完全出来高制
獲得したアポイントの数や実際に架電した数に応じて報酬が支払われるシステムです。
カウントの方法例としては、
- 架電1回(不通は除く):30円
- アポイント1件:1,000円
などと定められています。
この報酬は個人向けか企業向けかによって異なりますし、扱う商品やサービスによっても報酬に差は生じます。
当然報酬が高ければ難易度が高くなるため、スキルやテクニックが必要となるでしょう。
在宅テレアポは業務委託であることがほとんどなので、時給制よりは完全出来高制の方が多く募集されています。
時給制+インセンティブ
基本は時給制で、アポ獲得でインセンティブが発生する形態もあります。
時給制なので固定した報酬は計算しやすい上、成果をあげるだけ高額な報酬も狙えるのが良いところです。
在宅テレアポのメリット
最近求人が増加している在宅テレアポのメリット4つをご紹介します。
勤務時間を自由に選択できる
在宅テレアポの最大のメリットは、勤務時間を自由に選択できることです。
求人の内容を見てみると、
- 1日数時間からOK
- 夜の時間帯OK
- 急な休みOK
など、案件や企業によって実にさまざまな働き方を選択できます。
子育てや介護で外へ働きに出るのは難しいという人、Wワークで働きたい人、子どもが小さくて仕事を急に休むことが多い人などには大きなメリットといえるでしょう。
通勤時間がない
通勤時間がないのも、在宅テレアポのメリットです。
最近ではテレワークが推奨されていますが、在宅テレアポも必要なネットワークさえ準備すれば、どこの企業の案件でも請け負うことが可能です。
仮に片道1時間の通勤時間が無くなるとすると、1日に2時間の余裕が生まれます。その分働く時間を増やすことも可能ですし、プライベートの時間を作ることもできます。
報酬が高く効率よく稼げる
在宅テレアポは他の在宅の仕事に比べると報酬が高いです。
在宅テレアポで出来高制の場合、1日4時間・架電数20件/時間・架電1件30円・アポイント1件1,000円と仮定すると以下の通りになります。
- 確保される時給20×30=600円
- 1時間に1件のアポイントが獲得できればプラス1,000円
- 時給換算で考えると、1,600円
月に20日間稼働したとすると、1,600円×4時間×20日=128,000円の報酬です。
自分の好きな時間に1日4時間だけ働いて、月に128,000円の報酬がもらえるのは、実に効率が高い職種といえるでしょう。
人間関係の煩わしさがない
在宅テレアポは、人間関係の煩わしさがないというメリットもあります。
転職する一番多い理由は職場の人間関係です。
在宅テレアポは基本的に自宅で行うことができる仕事なので、職場の人間関係で悩むことも少なくなります。
SV(スーパーバイザー)と呼ばれる上司とは最低限のコミュニケーションが必要ですが、嫌な飲み会に付き合わされたり、同僚との人間関係に悩まされたりすることがありません。
人付き合いが苦手、職場で嫌な思いをした経験があるという人でも、ストレスなく働くことができます。
在宅テレアポのデメリット
人気も需要もある在宅テレアポですが、メリットばかりではありません。『こんなはずじゃなかった!』ということのないように、デメリットもあることを理解して、仕事に取り組みましょう。
トラブル対応がリアルタイムにできない
在宅テレアポで最大のデメリットは、架電先とのトラブル対応がリアルタイムにできないことです。
架電先にはさまざまな人がいます。中にはクレームをつけたり、対応不能なことを言いだしたりする人もいます。
- 『責任者を出せ』『上司を出せ』などと言われたとき
- 商品・サービスの詳細な内容の説明を求められたとき
- 質問されたことの回答がわからないとき
コールセンターで近くに誰かがいれば対応してくれることも可能ですが、在宅テレアポの場合は一人で行っています。リアルタイムにトラブルの対応ができなくて困ってしまうというケースは十分に考えておきましょう。
他のオペレーターのトークが聞けない
他のオペレーターのトークが聞けないことも、デメリットの1つといえます。
テレアポの成果はトークスキルに左右されるといっても過言ではありません。アポイント獲得がうまくいかないときに、トップオペレーターが近くにいれば、トークスキルを盗むことができます。
自分に足りないところ、トップオペレーターの優れているところなど、身近に同僚がいないということは、お互いに切磋琢磨できないというデメリットにつながります。
モチベーションが保ちにくい
在宅テレアポは、モチベーションが保ちにくいというデメリットがあります。
電話口でひどい対応をされたり、トークがうまくいかなかったり、テレアポはストレスの多い仕事です。そんなときにちょっとした愚痴を言いあったり、悔しい思いを分かち合ったりできる環境は、モチベーションアップにつながります。
1人は気楽という反面、モチベーションを保ち続ける術を持っていないと、精神的に参ってしまうケースも少なくありません。
サポート体制が不十分なケースがある
在宅テレアポを募集している企業の中には、サポート体制が不十分なケースも見受けられます。
スクリプト通りに話していればアポイントが取れるほど、テレアポの仕事は簡単ではありません。
- 商品やサービスの知識の関する研修
- 口癖やトーンの修正
- 正しい敬語の習得
- モデルケースのヒアリング
など、コールセンターに勤務している場合は、頻繁に研修やフィードバックが行われます。
研修制度が整っていないクライアントでは、いつまでもスキルアップができず、効率の悪い業務になってしまうデメリットもあります。
環境の整備が必須
在宅でテレアポを行うには、環境の整備をしなければいけません。
- インターネット回線(光回線や有線を推奨)
- パソコン・プリンター・インカム・WEBカメラ
- セキュリティソフト
- 静かな環境とワークスペース
最低限でもこの4つに関しては、就業前に揃える必要があります。既に揃っている場合は問題ありませんが、これから揃えるという場合は、経費が発生するデメリットになります。
まとめ
在宅テレアポは現在需要の増えている職種です。メリットも多く、他の職種よりは効率よく稼げることで人気も高いですが、デメリットも存在します。自分にとって『デメリットよりもメリットを多く感じることができるか』という点がポイントになるでしょう。情報収集を行い、条件を比較した上で応募を行ってください。